社会的身分という呪縛からの解放

冒頭部分: 憲法という法規範は、国家権力を制約し、国民に人権を保障するために存在している。これは、立憲主義を学ぶ折に、最初に接することになる基本的な概念である。日本国憲法99条の「憲法尊重擁護義務」が、国家権力のみを対象としていることも、このような憲法のあり様を反映したものと考えることができるだろう。

社会理論研究紀要3.社会的身分という呪縛からの解放