社会理論研究紀要・第4号

社会理論研究紀要・第4号
森 瑛裕
ハンセン病問題の軌跡と展望 - 差別禁止規定の可能性(4)

冒頭部分: 第2節では日本のハンセン病政策についてみてきた。日本のハンセン病政策は、一度入所すると一生療養所外には出られないという、まさに「絶対隔離政策」であった。では、世界の状況はどうであったのか。日本と同様の強制隔離 […]

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社会理論研究紀要・第4号
齋藤 聡
性別不合「解決」への道程 - 性的マイノリティの権利保障をめざして

冒頭部分: LGBTを理解する前提として、セクシュアリティの概念の理解が必要となる。かつて、身体的な部分やそれに関わる行動の総称として「性」という言葉が存在した。しかし、レスター・アレン・カーケンダールによって、この「性 […]

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社会理論研究紀要・第4号
伊藤 純
行刑民営化の効果と問題点 - 社会政策としての妥当性

冒頭部分: 「行刑」という言葉の意味を問うことから、本稿の執筆を始めたい。「行刑」とは、どのような意味の言葉なのだろうか。答えは、下記の通りである。 「自由刑(自由を奪う刑罰。懲役、禁錮、拘留)の言渡しを受けた者に対し、 […]

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社会理論研究紀要・第4号
岡本 健
社会政策における障害の位置づけ

冒頭部分:  「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が2016年に施行された。立法目的は、「障害者基本法の基本的な理念にのっとり、全ての障害者が、障害者でない者と等しく、基本的人権を享有する個人としてその尊厳が […]

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社会理論研究紀要・第4号
加藤 倫子
科学技術の発達と生命

冒頭部分: 生命科学や技術の発展により、性別や病気に罹患するリスク等を親が自由に選ぶ形で子どもを誕生させることができる可能性がある。ヒト受精卵の染色体上の遺伝子を、人為的に操作することにより誕生する子どもを「デザイナー・ […]

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